車の保険の等級制度とは?基本の仕組み
車の任意保険(自動車保険)には「ノンフリート等級制度」と呼ばれる割引・割増の仕組みがあります。1等級〜20等級まであり、等級が高いほど保険料が安くなります。
初めて自動車保険に加入する場合は6等級(6S等級)からスタートします。1年間無事故で保険を使わなければ翌年は1等級アップ、事故で保険を使うと等級が下がる仕組みです。
等級ごとの割引率一覧
| 等級 | 無事故の割引率 | 事故有の割引率 |
|---|---|---|
| 1等級 | 64%割増 | 64%割増 |
| 2等級 | 28%割増 | 28%割増 |
| 3等級 | 12%割増 | 12%割増 |
| 4等級 | 2%割引 | 2%割引 |
| 5等級 | 13%割引 | 13%割引 |
| 6等級(新規) | 19%割引 | 19%割引 |
| 7等級 | 30%割引 | 20%割引 |
| 10等級 | 45%割引 | 23%割引 |
| 14等級 | 50%割引 | 25%割引 |
| 17等級 | 55%割引 | 38%割引 |
| 20等級(最高) | 63%割引 | 44%割引 |
20等級に到達すると、保険料が最大63%割引になります。6等級(新規)の19%割引と比べると、同じ補償内容でも保険料が大きく変わります。
等級の上がり方と下がり方
等級が上がるケース
1年間の保険期間中に保険金の請求がなければ、翌年は1等級アップします。つまり、毎年無事故なら6等級→7等級→8等級と1ずつ上がり、最短14年で最高の20等級に到達します。
等級が下がるケース
| 事故の種類 | 下がる等級数 | 事故有係数の期間 |
|---|---|---|
| 3等級ダウン事故 | 3等級ダウン | 3年間 |
| 1等級ダウン事故 | 1等級ダウン | 1年間 |
| ノーカウント事故 | 下がらない | なし |
3等級ダウン事故は、対人・対物事故や車両保険を使った修理など、一般的な事故で保険を使った場合です。等級が3つ下がるだけでなく、「事故有係数」が3年間適用され、同じ等級でも割引率が低くなります。
1等級ダウン事故は、飛び石によるフロントガラスの破損、台風・洪水・盗難などの被害で車両保険を使った場合です。
ノーカウント事故は、弁護士費用特約やロードサービスなどを使った場合で、等級には影響しません。
等級の引き継ぎ方法
保険会社を乗り換えても等級は引き継がれる
自動車保険の等級は、保険会社を変更しても引き継がれます。A社からB社に乗り換える場合でも、現在の等級はそのまま適用されます。これは保険会社間で等級情報を共有しているためです。
車を買い替えた場合
車を買い替えた場合は、保険の「車両入替」手続きを行えば等級を引き継げます。新車購入前に保険会社に連絡し、納車日に合わせて車両入替の手続きをしましょう。
家族間での等級引き継ぎ
自動車保険の等級は、同居の家族間であれば引き継ぎが可能です。例えば、親が20等級で子どもが新規(6等級)の場合、親の20等級を子どもに引き継ぎ、親が新規の6等級で再契約するほうがトータルの保険料が安くなることがあります。
中断証明書で等級を保存
車を手放して保険を解約する場合、「中断証明書」を発行してもらうと、最大10年間等級を保存できます。再び車を購入したときに、保存していた等級から再開できるため、高い等級を失わずに済みます。
等級を効率よく上げるコツ
1. 小さな事故は保険を使わない
修理費が数万円程度の軽微な事故は、保険を使わず自費で修理したほうが、長い目で見ると保険料の節約になることが多いです。等級ダウンによる保険料の増加分と修理費を比較して判断しましょう。
2. 車両保険の免責金額を設定する
免責金額(自己負担額)を設定しておくと、少額の損害では保険を使わなくなるため、等級を維持しやすくなります。
3. 安全運転を継続する
当たり前ですが、事故を起こさないことが最も重要です。ドライブレコーダーの設置や安全運転サポート機能付きの車を選ぶことで、事故リスクを下げられます。
まとめ
車の保険の等級制度は、1等級〜20等級まであり、無事故で毎年1等級ずつ上がります。20等級で最大63%割引と、保険料に大きな影響を与える重要な仕組みです。保険会社の乗り換えや車の買い替えでも等級は引き継げるので、コツコツと等級を上げていきましょう。
車の保険料の具体的な金額については「車の保険料はいくら?年齢別の相場と安くする方法」で詳しく解説しています。また、車の維持費・お金完全ガイドもあわせてご覧ください。